材料工学科で学べること

地球環境・人間社会に役立つニューマテリアルの創製とそのデザイン能力の育成

すべての物質は、周期律表に記された限りある元素の組み合わせからできています。自然界に存在するものは、それ自体が素晴らしい材料であり、それぞれに特有の「自然美」を兼ね備えています。私たちの学科では、このような自然材料の組成・構造を大切にしながら、地球環境や人間社会に役立つ新しい構造や性質を有した「人工美」ある材料(ニューマテリアル)を生み出す研究をしています。もう少し専門的には、「物質のミクロな構造・性質を把握し、材料のマクロな構造・性質を制御・改善する」研究を行っています。

例えば、現代社会に必要不可欠なインフラ(一般の建築物、上下水道・ガス・電気などの基本設備)や移動手段として利用している車・電車・飛行機のすべてが、次々と新開発される「ニューマテリアル」から成り立っています。私たちが便利で利用しやすい「モノ」が開発される背景には、より高性能化した「ニューマテリアル」が必要不可欠なのです。さらに、今後、問題となってくる地球環境・資源エネルギー問題を解決するためには、より改良されたあるいは全く新しい特性をもった「ニューマテリアル」を、私たち自身の手で創製していかなければなりません。それだけ、材料研究者が背負っている役割は極めて重要です。

このように、私たちの学科では、「将来の地球環境や人間社会に必要な多彩な機能を持つ材料やその応用システムを多角的な視点からデザインできる能力」を育むことができます。一緒に、様々な新しい材料を発見したり高性能化したり、その特性を調べたりしてみませんか?

下の図で、私どもの学科で研究・開発されたニューマテリアルとその応用デバイスの一部をご覧になることができます。それぞれの材料・デバイスをクリックしてみてください。難解な専門用語が、もう少しわかりやすく説明されています。私たちの研究の一端をお分かりいただけますと幸いです。

 

研究紹介ツリー