特徴

現代文明は様々な個性を持った材料の集まりです。それは、医療材料、宇宙航空材料、海洋材料、構造材料、知能材料、大容量記憶材料、半導体センサ、磁性材料、光学材料、機械材料、超電導材料...など、数えあげるときりがないほどの、性能・機能豊かな材料です。「材料工学」とは、このような、私達の暮らしを守り豊かにする「材料」が抱え持つ諸問題を解決し、新材料を開発するための基礎を与えることを目指しています。材料は、歴史的には、金属、高分子、ガラス、セラミックス、複合材料に分類され、金属材料工学、高分子材料工学、無機材料工学などそれぞれの専門家によって別々の分野として取り扱われて来ました。しかし、このような取り扱いでは、材質間にまたがった、機能豊かな材料の開発に支障が出てきます。また、様々な新しい機能を持った材料の評価や選択に十分対応できないという事態も招いています。したがって、当材料工学科は個々の材料や分野だけにとらわれることを戒めて、材料の構成要素である、電子、原子、分子の挙動と高度な科学技術を基に、「あらゆる材料の構造、機能、製法を系統的、体系的に把握し、最先端の材料にまで対応することができる研究者・技術者の育成」に教育・研究目標を定めています。 当材料工学科は全国の大学に先駆けて昭和45年4月に設置されて以来、材料工学のスペシャリストの養成に努めてきました。これまでに、多数の有為な人材を輩出し、新しい材料の開発や設計、評価に、研究者、技術者として世界中で活躍しています。