教育概要

教育理念

材料工学科の教育理念は、「21世紀の人間社会に必要な、多彩な機能を持つ材料の創製や応用システムの開発に貢献しうる人材を育成する」ことです。

教育目的

(A) 材料工学に関連する産業およびその産業の技術者と接する機会を通じ、それらの現状、問題点、あるいは社会の要求について地球的観点から多面的に考える能力を養成する。
(A-1) 哲学・文学・芸術・歴史・法律・政治・経済・あるいはその他の文化的側面についての知識を持ち、社会に対する産業・材料工学の関わりについて述べることができる。
(A-2) 産業、社会のニーズ、環境・貧困・エネルギー等の地球的問題、国際的相互依存関係についての知識をもち、意見を述べることができる。

(B) 材料工学の専門技術が社会および自然に及ぼす影響・効果を理解し、材料技術者として社会および自然に対する責任を自覚できる能力を養成する。
(B-1) 学協会、企業等の倫理規定、技術者が係る法律規制、過去の事故、災害、環境汚染、環境破壊、公害事例、ISO14001、環境指令など技術者の倫理について説明できる。また、倫理的問題に対する技術者の対応の仕方についての知識を持ち、説明できる。
(B-2) 環境基準や安全規則を遵守して学生実験・卒業研究等が出来る。
(B-3) 材料の製造と社会や自然との関係を説明できる。

(C) 数学、自然科学、情報技術に関する基礎的知識を修得し、それらを材料工学の専門分野に応用できる能力を養成する。
(C-1) 情報処理資源・ネットワーク環境を活用して、情報を収集・分析することができる。
(C-2) 数学、物理、化学についての基礎的事項を説明でき、問題を解くことができる。また、工学的応用ができる。

(D) 金属材料、無機材料および高分子材料に関する専門知識と技術の習得とそれらを新材料の創製のための問題解決に応用できる能力を養成する。
金属材料、無機材料および高分子材料にわたって、以下の(1)~(5)を満足している。
(D-1) 材料の構造と性質についての基本的知識を説明し、応用できる。
(D-2) 材料のプロセスについての基本的知識を説明し、応用できる。
(D-3) 材料の機能、設計・利用についての基本的知識を説明し、応用できる。
(D-4) 実験を行い、デ-タを解析できる。
(D-5) 学際的活動ができるように、幅広い工学・科学技術分野に関係する知識について説明することができる。

(E) 材料製造・開発産業を取り巻く、社会の要求を解決するためのデザイン能力を養成する。
(E-1) 目的に応じた材料設計の提案ができる。
(E-2) 目的に応じた実験方法を提案できる。

(F) ゼミ、試問会、学会発表を通じて、日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議などのコミュニケ-ション能力および国際的に通用するコミュニケ-ション基礎能力を養成する。
(F-1) 正しい日本語により記述、口頭発表し、質問の意味を理解して討論することができる。
(F-2) 外国語文献を理解し、内容を説明することができる。外国語により、国際的コミュニケーションが取れる。
(F-3) パソコンなどを情報機器を使って、研究成果を論文にまとめ、プレゼンテーションできる。

(G) 学習課題を与え、学生自身が自主的、継続的に学習できる能力を養成する。
(G-1) 新たな知識、情報を適切に獲得する手法を身につけ、材料工学の課題に対して自主的に学習することができる。
(G-2) 継続的に粘り強く研究、調査ができる。

(H) 与えられた制約の下で計画的に調査・研究を進め、まとめる能力を養成する。
(H-1) 与えられた課題について、期限内に調査し、まとめることができる。
(H-2) 研究室内外で人と協調し、かつ、自立して仕事ができ、研究成果を報告書にまとめることができる。

 

 

授業風景

3年次の学生実験風景