第5回「次世代エネルギー物質科学の基盤構築」講演会
工学研究科未来工学研究センター研究課題
「革新的低炭素化技術に関する物質科学研究」 第3回講演会
下記のとおり長崎大学第2期中期目標・中期計画重点研究課題 第5回「次世代エネルギー物質科学の基盤構築」講演会を開催致します。
また,第642回化学・物質工学セミナーも兼ねております。万障お繰り合わせの上,ご参加下さい。
工学研究科物質科学部門 森口 勇
時間 | 講演内容 | 講演者 |
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15:00- 16:00 |
「二次電池の高性能化を目指したインターカレーション材料の開発」 | 産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 主任研究員 大久保 將史 博士 |
【Abstract】
- 「二次電池の高性能化を目指したインターカレーション材料の開発」
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近年、省エネルギー・低炭素化が盛んに論じられ、高効率自動車(電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車)の普及、再生可能エネルギーの電力系統への連系化、及び、スマートグリッドの実現が、非常に重要な社会的要請となっている。電力貯蔵を担う二次電池は、これらの要請に応えるためのキーテクノロジーである。 我々は、高性能リチウムイオン二次電池の実現に資する電極材料の開発を目指し、様々な電極材料についてナノ構造化を行うことで、電極材料におけるナノサイズ効果を系統的に明らかにした。また、既存の材料設計軸の延長線上に無い配位高分子と呼ばれる物質群に着目し、優れた電極特性を見出した。更に、低コスト大型二次電池として期待されているナトリウムイオン電池について、電極材料の開発を行った。本講演においては、電極特性へのナノサイズ効果、シアノ架橋配位高分子の電極材料への応用、ナトリウムイオン電池用電極材料の開発について、最近の研究成果を報告する。